今月の一枚(2022年)


2022年12月

ベナンの漁港内で開かれたクリスマスパーティーの様子。

漁港内に建てられた託児所でクリスマスパーティーが行われていました。新しい服に身を包んでおめかしをした子ども達が、パーティーハットと仮面をつけ、一列に並んで漁港内を行進していました。いつもより少し豪華なお昼ごはんやおやつが出たようで、子ども達も大喜びでした。

 

撮影者 安彦美佐


2022年11月

ナイジェリアの首都アブジャ近郊の村で見た牛の群れ。

アブジャ近郊では、水や牛のえさとなる草を求めて旅をする遊牧民と、定住し穀類などを栽培する農耕民が共存しています。時に、土地や水等をめぐって両者が争うこともありますが、乳製品と穀類を交換し合うなど、古くから支え合って暮らしています。

 

撮影者 吉谷真子


2022年10月

ケニアの首都ナイロビにあるナイロビ国立公園の朝焼け。

ナイロビはアフリカを代表する大都市のひとつですが、国立公園があり、首都にいながらシマウマやゾウ、ライオン、サイといった野生動物を見ることができます。公園から見る朝焼けは息をのむほどきれいですが、その向こうにはオフィスビルが立ち並び、他の国立公園とはひと味違った景色を楽しむことができます。

 

撮影者 加藤満広


2022年9月

ウガンダ北部アチョリ地域のトウモロコシ畑。

雨期の真っただ中でしたが、雨雲もまばらで晴天が続いていました。種まきを遅らせて雨を待つこともできますが、そうすると収穫も遅れてしまい、収穫前に食料が不足することもあります。車で道を走っていると、農家たちが思い思いの時期に種まきをしたらしく、色々な背の高さのトウモロコシ畑を見かけました。

 

撮影者 吉川祐作


2022年8月

ウガンダ北西部のマーチソン・フォールズ国立公園に生息するアカノドハチクイ。

目にも鮮やかなこの鳥たちは、ナイル川沿いの急な岸壁に無数の穴を掘り、洞窟のような巣で暮らしています。とてもカラフルなので群れでいると本当に綺麗です。巣穴から頭をピョコっと出す姿や、飛んでいるハチなどのエサを食べる姿がとても可愛らしいです。

 

撮影者 山下里愛


2022年7月

フィリピン・レイテ島パライソ村にあるマングローブ環境公園。

2013年11月、観測史上最大といわれる台風30号により多くの死者・行方不明者が報告される中、強風と高潮から住民を守ったのは沿岸部に生息するマングローブ林でした。あれから、村の人々は防波堤となって壊滅したマングローブの再生に尽力してきました。種から育てたマングローブは緑豊かに生い茂り、復興と環境保全の象徴となっています。

 

撮影者 佐藤千咲


2022年6月

南スーダンの地方都市イエイ市内の雨上がりの道路。

町の人が日曜の教会の礼拝に向かっています。ぬかるみと着飾った人々との対照が印象的で、2012年の内戦の前の平和でゆったりとした時間の流れがありました。イエイは2016年の第2次内戦の被害が大きかった場所で、今どうなっているか、心が痛むところです。

 

撮影者 芹沢利文


2022年5月

ラオス北部ルアンパバーンの世界遺産地域にあるため池。

ルアンパバーンはラオスの古都で、旧市街地が世界遺産に登録されています。民家の裏側にこのようなため池を有する所も多く、魚やタニシ、野菜を育てたりして住民の伝統的な食料生産の場である一方で、生活排水が流入するなどしてその水質悪化が問題となっており、伝統と現代生活の調和が課題となっています。

 

撮影者 今榮博司


2022年4月

ネパールで撮影した「みつまた」の花。

「みつまた」は標高1,800mから2,600mの地域で自生し、黄色い毛毬のようなかわいい花を咲かせます。かつては日本でも生産され、明治以降、紙幣の主要原料としてその樹皮が使用されてきました。現在はネパールや中国が主要な生産地となっています。近年はネパールでも、手すきの紙製品の原料に活用できる森林資源と考えられています。

 

撮影者 大隅悦子


2022年3月

ベナンで見た地引網漁の様子。

沖合に仕掛けた巨大な網を、漁師の他に近所の子どもや女性たちも参加し、数十人で協力しながら引っ張っていました。30分ほど眺めていましたが、あまり進んだ様子は見られず、全て引き上げるまでには数時間はかかりそうな様子でした。

 

撮影者 安彦美佐


2022年2月

エチオピア中部オロミア州のラクダ。

農村に向かう幹線道路で、遊牧民の男性に追われて移動するラクダの一群に遭遇しました。乾燥地域の過酷な環境で暮らす遊牧民にとって、ラクダはとても貴重な家畜で、放牧は主に男性の役割です。遊牧民の子どもたちはラクダのミルクで育てられていますが、ミルクを搾るのも男性の役割であることが多いそうです。

 

撮影者 園山英毅


2022年1月

ウガンダ北部アチョリ地域の農村風景。

ウガンダ北部のアチョリ地域は、20年近く続いた内戦の影響で、壊滅的な被害を受けました。停戦から10年以上が経過し、今は復興から開発のステージへと移ってきています。人々の暮らしも落ち着きつつあり、農村部では平和な時間が流れています。

 

撮影者 大野康雄


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